マンガ「天空侵犯 第3巻」
天空侵犯 第3巻について、読んだので、その感想を書こうと思います。
ニセちゃん(二瀬真由子)の携帯でようやく兄と連絡の取れたゆり(主人公)。
兄の理火(りか)もまた、他の生き延びた人間を集めてこの世界の探索を進めていた。
妹と合流してヘリの奪取を図ろうとする彼らに相変わらず襲いかかる仮面たち。そいつらが散り際に口にする『神』。
「神にさえなっていれば…!」
「君程度ではこの領域で神になれない、あきらめろ」
「この領域で慎重に行動していくこと、それこそが神へとつながる道」
この世界は、一体……。
というわけでヒロインの兄があっさり登場。「ニセちゃんを殺せ」と言われたゆりがどうしたかは読んでのお楽しみ(^^)
このお兄ちゃん、スナイパー仮面になっているんじゃないかと思わせる描写が今までにありましたが、ミスリード。
ただ、このスナイパー仮面と兄との関係はなんか一筋縄ではいかないような。
このスナイパー仮面は、未だ敵か味方か本当のところは分からない。
兄の理火も妹同様、知恵と勇気を絞って仮面と対決。3巻にしてこの世界の輪郭が少しずつ見えてきたような。
『神』などという仰々しい言葉が出てきますが、これの正体が何かによって作品の成否が決まる?
ラストに登場した謎の少女は新たなキーマンか。
「仮面」たちも一部はある程度自我が残っているようで、彼らからの視点で描かれるシーンも。
ただこうしてキャラが増えて謎が明らかになっていくにつれて、ホラー的恐さはやや薄れたような。
ゆりもだいぶ戦闘慣れしちゃってますし。かなり物騒な「仮面」がまだ何人も残っているので油断は禁物ですが。
次巻、ニセちゃんに猟奇なシェフ仮面が迫る!